経営者人物史ブログ「キャリアスタイルライブラリ」が面白い

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はじめまして、フリーランスでライターをしている安西真理子と申します。
以前は美容業界の専門誌で15年ほど編集者をしていて、いまは美容・ライフスタイル系のメディアに寄稿しながら、個人ブログで気になった経営者の半生記をのんびり紹介しています。

最近、ある経営者の名前を調べていて、たまたま「キャリアスタイルライブラリ」というブログにたどり着きました。
読み始めたら止まらず、気がついたら何時間も他の経営者の記事まで漁っていて、すっかりハマってしまったんです。

今日はその「キャリアスタイルライブラリ」というサイトの何が面白かったのか、そして特に印象に残ったたかの友梨さんの記事についてお話しさせてください。
経営者の人生のドラマを読むのが好きな方には、きっと刺さるサイトだと思います。

キャリアスタイルライブラリとはどんなサイトなのか

キャリアスタイルライブラリは、著名な経営者・実業家の歩んできた道のりや人生経験をテーマにまとめている人物史ブログです。
URLは「c-s-library.com」で、運営者の方は都内の広告代理店でサイト制作のお仕事をされている方とのこと。

驚くのは、このサイトが2015年から長く続いていることです。
個人の趣味で運営されている人物伝サイトで、10年以上一人でコツコツ記事を積み上げている方がいるというのは、それだけで頭が下がります。

取り上げられているジャンルもかなり幅広いです。
不動産、サービス、IT、メーカー、医療、金融、販売、コンサルティング、出版、運輸、食品など、業界横断で経営者を紹介していて、「あ、こんな人もいるんだ」という出会いが多いサイトでした。

サイトの構成と読みやすさ

サイト構造はとてもシンプルで、トップページに記事一覧が並んでいるオーソドックスなブログ形式です。
カテゴリで業界別に絞り込みもできるので、興味のある分野から入って気になった人物を深掘りしていく、という読み方ができます。

文章は敬語混じりの丁寧な説明調で、伝記としての落ち着きがあります。
本人の自伝やインタビューからの引用も差し込まれていて、無味乾燥な略歴の羅列ではない読み物としての厚みがあるのが好印象でした。

個人運営の人物史サイトが面白い理由

世の中には立派な「偉人伝」のシリーズがたくさんありますが、私はむしろこういう個人運営の人物史ブログのほうが好きで、よく読みに行きます。
そのほうが書き手の興味や着眼点がそのまま記事に滲み出ていて、人物紹介に温度があるからです。

キャリアスタイルライブラリにも、その良さがしっかりありました。

偉人本では出会えない経営者に光が当たる

書店の経営者本コーナーに並んでいるのは、どうしても誰でも知っている超有名な創業者ばかりです。
それはそれで面白いのですが、ずっと読んでいると顔ぶれが固定化してきます。

その点、こういう個人のブログは、書き手が気になった経営者を自分のペースで取り上げるので、有名すぎない人にも光が当たります。
キャリアスタイルライブラリも、誰もが知る大企業のトップから、業界では名が通っているけれど一般にはあまり知られていない経営者まで幅広く扱っていて、新しい出会いが多いサイトでした。

「履歴書」ではなく「人生のドラマ」が読める

経営者の紹介記事って、年表のような略歴をなぞるだけのものも多いんです。
何年生まれ、何年に入社、何年に独立、というふうに事実だけが並ぶタイプの記事です。

キャリアスタイルライブラリは、そこから一歩踏み込んでいて、その人の人生の節目で何があったのか、どんな苦労を乗り越えてきたのかというドラマの部分を丁寧に拾ってくれています。
読んでいると、一人ひとりの人生が立体的に立ち上がってくる感覚があって、伝記を読んでいるときの没入感に近いものを味わえました。

たかの友梨さんの記事に圧倒された

数ある記事のなかでも、私が特に夢中になって読んでしまったのが、エステティック業界の先駆者・たかの友梨さんを扱った記事です。

私は元々美容業界の専門誌にいたので、たかの友梨さんのお名前はもちろん存じ上げていました。
日本初の総合エステサロンを立ち上げた方として、業界では知らない人がいないレベルの大先輩です。

ただ、お名前は知っていても、彼女がどんな子供時代を過ごしてきたのか、どうしてエステの道に進んだのかという「人生の前半」については、恥ずかしながらほとんど知らなかったんです。

キャリアスタイルライブラリのこの記事を読んで、私は完全に認識を改めました。
詳しくはたかの友梨さんの子供時代について丁寧にまとめられたページを読んでいただきたいのですが、そこに書かれていた半生は、想像していたよりずっと壮絶でした。

婚外子として生まれた子供時代

たかの友梨さんは1948年生まれで、出自はかなり複雑な家庭環境だったとのこと。
医師であった実父には本妻と子供がおり、看護師だった実母との間に婚外子として生まれた、という背景があります。

その後ご両親が別れ、姉と離れ離れになって、3歳のときに「八千代さん」という女性に引き取られて新潟へ。
八千代さんは決して経済的に恵まれていたわけではなく、生活保護を受けることも拒みながら、必死で友梨さんを育てたそうです。

私はこのくだりを読みながら、しばらく画面から目を離せませんでした。
華やかなエステ業界のトップに立つ方が、こんなに過酷な子供時代を生き抜いてきたという事実が、すぐには飲み込めなかったんです。

15歳で知った「自分は養子だった」という事実

さらに胸が痛くなったのは、15歳のときに戸籍謄本を見て、自分が八千代さんの実子ではなく養子であることを知ったというくだりでした。

思春期のいちばん多感な時期に、自分のルーツがまったく別のところにあったと知る衝撃。
群馬県の地方紙である上毛新聞の連載記事でも、たかの友梨さん本人がこの当時について語られていて、一時は自殺を考えたとも明かしておられます。

そこから踏みとどまり、八千代さんへの感謝を深めて、自分の足で人生を切り拓いていく姿に、読んでいて何度も背筋が伸びる思いがしました。

出生地についての小さな補足

ひとつだけ、業界誌で校正もしていた者の癖で気になった点があります。
キャリアスタイルライブラリの記事内では「1948年新潟県生まれ」と記載されているのですが、ウィキペディアや上毛新聞、本人の公式プロフィールでは「群馬県前橋市生まれ、3歳で新潟県に引き取られた」となっています。

どちらが間違いというより、「育った場所」と「生まれた場所」を整理して読み解く必要がある、というだけの話です。
人物史を扱う記事ではこういう細かい食い違いはどうしても出てきますので、複数の情報源を見比べる楽しみとして受け止めるのが良いかなと思っています。

子供時代から創業までの歩み

子供時代の話だけでもお腹いっぱいになるくらいの内容なのですが、その後の彼女のキャリアもまた怒涛の連続です。

たかの友梨さんの公式プロフィールや公式サイトの情報をたどると、キャリアの輪郭はおおよそ次のように整理できます。

時期出来事
16歳定時制高校に通いながら理容学校へ
17歳理容師として現場デビュー
20歳上京して美容師資格を取得
24歳単身パリへ渡り、約8ヶ月間エステの修行
1973年株式会社東京美機を設立、家庭用美顔器を考案
1978年青山にたかの友梨ビューティクリニック1号店をオープン(日本初の総合エステサロン)
1979年株式会社不二ビューティを設立

20代でパリへ単身渡って修行、というだけでも当時としてはかなりの冒険です。
そこからわずか数年で、青山に日本初の総合エステサロンを立ち上げてしまうのですから、行動力の桁が違うとしか言いようがありません。

いまも続く事業の規模感

現在、たかの友梨ビューティクリニックは全国規模に展開していて、グループ全体ではおよそ70店舗、従業員数は700名以上という大所帯になっています(株式会社不二ビューティ公式情報より)。
日本のエステティック業界そのものを作ってきた一人と言って差し支えない経営者です。

ブランドの公式情報や店舗一覧については、たかの友梨ビューティクリニックの公式サイトで詳しく確認できます。
業界のいまを知りたい方は、いちど覗いてみると参考になると思います。

たかの友梨さんに子供(実子)はいるのか

「たかの友梨 子供」というキーワードで検索してこの記事にたどり着く方のなかには、彼女自身の子供時代だけでなく、たかの友梨さんに実のお子さんはいるのだろうか、という関心で訪れる方もいらっしゃると思います。
ここからは私が取材記事や本人のブログを読みあさったうえで分かった範囲のことを、控えめにお伝えします。

法律上の婚姻と実子について

公開されている情報を整理すると、たかの友梨さんは法律上のご結婚はされておらず、ご自身の生物学的な実子の存在は確認できません。
私生活についてあまり多くを語らない方ですし、女性誌などでもこの部分はあえて深掘りされていない印象です。

60歳で双子の養親になったというエピソード

ただ、たかの友梨さんが60歳のころに、双子の赤ちゃんを養子として迎えられた、というお話はご本人のオフィシャルブログでも触れられています。
週刊誌や複数の人物紹介サイトでも報じられている内容で、ご自身が養子として育った経験が、養親になる決断に繋がったのではないかと推察されています。

お子さんのお名前や性別、現在の生活については、プライバシー保護の観点から表に出ていません。
読み手としては、そっとしておくのが礼儀だなと思いますし、私もここでこれ以上は踏み込まないようにします。

養子として八千代さんに育てられた少女が、自分も養親としてふたりの命を育てる人生を選んだ。
そのこと自体が、彼女の人生のひとつの大きな物語になっていると感じます。

子供時代の経験が、いまの社会貢献活動に繋がっている

たかの友梨さんの記事を読んでいて私がいちばん心を動かされたのは、彼女が長年続けている子供たちへの支援活動です。
これは公式サイトの社会貢献活動のページで詳しくまとめられていますので、ぜひ一度目を通してみてください。

児童養護施設「鐘の鳴る丘 少年の家」への35年以上の支援

なかでも特筆すべきは、社会福祉法人 鐘の鳴る丘愛誠会が運営する児童養護施設「鐘の鳴る丘 少年の家」への継続的な支援です。
1989年から後援会長を務め、35年以上にわたってこの施設を支援し続けてこられました。

支援の内容も多岐にわたります。

  • クリスマスプレゼントの配付
  • ハロウィン食事会の開催
  • 東京ディズニーランドへの招待
  • 卒園生への支援

数年ではなく35年です。
一度始めたら長く続けるという覚悟を感じます。

カンボジアでの学校寄贈と国際的な支援

国内だけでなく、カンボジアでは複数の校舎を寄贈されていて、2018年にはカンボジア国王から勲章を授与されています。
NPO法人「地球こどもクラブ」の副会長としても、海外の子供たちの教育支援に長年関わっておられます。

ルーツと社会貢献活動が繋がっている

これらの活動を見ていると、ご本人の子供時代の苦労が、いまの支援活動の原点になっているのだろうな、と自然に思えてきます。
キャリアスタイルライブラリの記事を読んだ後にこの社会貢献活動を眺めると、彼女の人生がひとつの線として繋がって見えてくるのが面白かったです。

ひとつの記事を入り口にして、対象人物の公式サイトや一次資料、さらにはその人のルーツや活動まで辿っていく。
人物史ブログの楽しみ方は、こういう読み方にあるんだろうな、と改めて思いました。

キャリアスタイルライブラリのおすすめの読み方

最後に、私なりのキャリアスタイルライブラリの楽しみ方を少しだけご紹介させてください。

まずは興味のある業界カテゴリから入る

サイトには業界別のカテゴリがあるので、ご自身の仕事や興味に近い業界から読み始めるのが入りやすいと思います。
私は美容業界の出身なので、ヘルスケアや美容関連のカテゴリから入って、たかの友梨さんの記事に出会いました。

不動産、IT、出版、運輸など、ご自身に関係のある業界を覗いてみると、知っているようで知らなかった経営者の半生に出会えるかもしれません。

気になった人物は公式情報まで辿ってみる

人物史ブログを読むときの私のおすすめは、記事を読んで終わりにせず、必ず本人の公式サイトや会社の公式情報まで辿ってみることです。
ブログの記事はあくまで「入り口」で、そこから一次資料へ繋がっていくと、その人物への理解が一気に深まります。

たかの友梨さんの場合、ブログ記事を読んで興味を持った後に公式プロフィールや会社のCSR情報まで読み込んで、ようやく「ひとりの人物像」が立体的に見えてきました。
この読み方の練習にも、キャリアスタイルライブラリはちょうどいい入り口になってくれます。

「自分ならどう書くか」を考えながら読む

これは元編集者としての職業病なのですが、人物伝記事を読むときは「自分ならどう構成するか」を考えながら読むようにしています。
書き手の選んだ切り口や、エピソードの並べ方を観察するのが、自分の文章修行にもなるんです。

書き手の好みや視点がはっきり出ているサイトは、そういう読み方をするのにも向いています。
ライターを目指している方や、ブログ運営をしている方にも、参考材料として面白いと思います。

まとめ

経営者の人物史を扱うブログはたくさんありますが、キャリアスタイルライブラリは個人運営ならではの温度と、長年積み上げてきた記事数の厚みが両立していて、読み物としてしっかり楽しめるサイトでした。

特にたかの友梨さんの記事は、

  • 婚外子として生まれ、養母に育てられた壮絶な子供時代
  • 16歳で美容師の道に進み、24歳でパリ修行、30歳で日本初の総合エステサロンをオープンするまでの行動力
  • 60歳で双子の養親になったという家族の物語
  • 35年以上続く児童養護施設への支援活動

という4つの軸が一本の人生として繋がって見える、稀有な内容でした。
彼女の歩んできた道を知ったあとで、もう一度たかの友梨ビューティクリニックの広告やお店を見ると、見え方がまるで変わります。

経営者の人生のドラマを読むのが好きな方、女性経営者のキャリア史に関心がある方、そして美容業界の歴史を知りたい方には、ぜひ一度キャリアスタイルライブラリを覗いてみていただきたいです。
私のように、気がついたら何時間も読みふけっている自分に気づくかもしれません。

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